コミュニケーションボード:訪問外国人向けの接客ツール

弊社代表「岡」がお世話になっている美容室から相談を受け、法人外国人向けの接客ツールとして「コミュニケーションボード」を作成しました。

ニーズ美容室で海外の方への施術中に、簡易的なコミュニケーションを取りたい
イークスの役割ツールのアイデアを作成し、開発を行なう

まずは要件定義

当初ご依頼いただいたのは、コミュニケーションを支援する「コミュニケーションボード」の訪日外国人版を作ってほしいという要望でした。

TSMCの熊本進出が影響してか、美容室に台湾からのお客様がいらっしゃったことがきっかけです。

並んだイラストの中から伝えたいことを指差しで選んでもらい、訪日外国人のお客様が伝えたいことを理解できるツールを作成して欲しいとの要望でしたので、まずは要件を詳しく確認してみました。

要件:カラーやパーマ施術中でもお客様の声を知りたい

単に訪日外国人と会話するだけなら、Google翻訳やDeeplで対応できます。

しかし、手袋を両手にはめるカラーやパーマなどの施術中、手が塞がった状態だと文章を入力することは難しく、音声入力で翻訳してコミュニケーションを取るのもやや手間がかかります。

よくある質問をコミュニケーションボード形式でまとめて、ボタン一つで回答できる形式を取ることで、訪日外国人のお客様とのコミュニケーションを最適化することができそうです。

ソリューションの提案

イークスは 「EXTalk」 という美容室向けの多言語対応コミュニケーションツールを作成し、提案しました。このツールは、美容師とお客様の円滑なコミュニケーションを支援するために設計されています。

英語、中国語、フランス語など複数の言語に対応し、事前に設定された質問項目や回答を、簡単なタッチ操作で選択できる仕組みです。

https://ex-inc.jp/ex-talk/

1. 多言語対応

訪日外国人のお客様が増加する中で、特に重要なのが言語の壁をなくすことです。EXTalkは、英語、中国語、フランス語、韓国語など、複数の言語に対応しており、美容室のスタッフがどんなお客様にも適切に対応できるようにします。

2. 操作の簡便さ

カラーやパーマの施術中は、スタッフが手を使ってコミュニケーションを取るのが難しい場面もあります。EXTalkは、手軽なタッチ操作でコミュニケーションができるため、お客様が自分で質問や希望を伝えることができ、美容師もそれに迅速に対応可能です。

3. よくある質問への対応

施術中によくある質問(「どれくらい時間がかかりますか?」「トイレはどこですか?」など)をテンプレートとしてあらかじめ用意しておくことで、質問に即座に答えることができ、効率的な接客が可能になります。

開発プロセスと結果

要件定義の段階から美容室と緊密に連携し、お客様の期待に応える形でプロトタイプを開発しました。特に、施術中に両手が塞がっていても、お客様自身が簡単に操作できる点が好評で、言葉の壁を感じさせない安心感が得られるという声をいただいています。

今後追加予定の機能

  • 質問と回答のシステム管理
  • 質問と回答の新規登録時に複数言語での翻訳を追加
  • 質問・回答のフリー入力(文字入力、音声入力)
  • 自動翻訳機能

まとめ

今回のツールはHTMLとBootStrap、Vue(JavaScript)を使用して3時間ほどで作成しました。

近年、インバウンド需要の増加が起きていますが、受け入れ体制が整っていなければ、その需要を取り込むことは難しいです。

ちょっとしたデジタルツールの導入で安心をご提供し、知人への推薦や良質な口コミの増加の獲得、さらなる集客増を狙いましょう。