サイトが表示されない!数年間放置されたウェブサイトの停止原因を調査
交流会に参加された遺品整理・不用品買取業の方から「ホームページがずっと見れない状態が続いている。確認して欲しい」というご要望をいただきました。
ニーズ | ホームページが見れない原因を調査して解決して欲しい |
イークスの役割 | 現在のホームページの状態を確認し、可能であれば閲覧可能な状態とする。 |
まずはドメインの利用状況を確認
依頼者からはホームページ契約時に使用していたメールアドレスのみ情報提示をいただきました。
例:info@exexex.com
メールアドレスには運用されていたものと考えられる「ドメイン(例:exexex.com)」が含まれていたため、このドメイン情報を元に探りを入れてみます。
まずはターミナルの「whois」コマンドを使用して、ドメインの所有者や利用状況を確認してみます。
例として、上記は弊社ex-inc.jpのwhois情報です。
依頼者のwhoisを見ると、1985年に取得され、昨年度末の12月に更新されていることがわかりました。取得後に更新をされているので、ドメインが使えなくなったわけではないようです。しかしサイトは表示されません。
続けてインターネットアーカイブのWeyBack Machineで運用履歴を確認すると、2018年に履歴がありました。(画像は弊社ex-inc.jpのものです)
該当ドメインでサイトを作成して運営されていたものの、何らかの理由で表示ができなくなったことに間違いはないようです。
ソースコードから利用サービスの特定
HTMLのソースコードを確認してみると、当時はノーコードでHPを作成できるサービス「JIMDO」の有料プランを使用してドメインを割当てられていたようです。
しかし2022年には「現在このホームページhttps://www.ドメイン/はご利用いただけません。」というエラー表記に切り替わっており、おそらく有料プランの料金未払などが理由でサービスが停止されたのではないか?という想定となりました。
そのため、JIMDOのサポートに連絡して、サービスの利用再開を相談してみてはどうか?と依頼者にお伝えしましたが、気になったので追加での調査を進めてみました。
依頼者の会社名で検索して別サイトの存在を確認
依頼者の会社名で検索すると、別のドメインでサイトが存在していることが確認できました。ムームードメインとロリポップサーバーで運用され、ワードプレスで作成。
もしや?と思い名刺を確認してみると、名刺の表には現在閲覧できないURLが記載されているものの、名刺裏のQRコードには現在稼働中の別サイトに飛ぶURLが。
解決:新しいURLを名刺に掲載し、古いドメインの契約解除
どうやら「どこかのウェブ制作会社が新しいURLでホームページを制作した」「依頼者は名刺に記載されている古いURLをそのまま使用していた」という情報の行き違いが原因で、サイトが表示されない(実際は別のドメインで表示されていた)という状態になってしまったようです。
依頼者には「①名刺にいらい記載されているURLの変更、②オリジナルドメインを使用したメールアカウントの取得推奨、③未使用ドメインの契約解除」の3点をお伝えし、ご依頼の解消といたしました。
ちょっとした情報とほんの少しの時間で、大きな問題が解決できることもあります。サイトに関するちょっとした不具合など、誰に聞けばいいか分からない問題がありましたら、是非お気軽にお声がけください!